11 September ミステリアス学園 鯨統一郎 感想 「本格ミステリって、なんですか?」 ミステリアス学園ミステリ研究会、「略してミスミス研」。 ミステリは松本清張の『砂の器』しか読んだことがない新入部員の湾田乱人が巻き込まれる、怪事件の数々。 仲間からのミステリ講義で知識を得た湾田が辿り着く、前代未聞の結末とは!? かつてない挑発に満ちた、鯨流超絶ミステリ、遂に登場 部屋を掃除してたら、どうにも読んだ記憶の無い小説が出てきたのですが それがこれ「ミステリアス学園」 何で買ったのに読んでないのか・・・と思って読んでみたのですが 数ページ読んだ後「多分途中で挫けたんだな」と想像がついた いつも通りのミステリーを読むつもりで読み始めると心が折れるかも これは、ミステリー小説ではなく「ミステリー界入門書」という認識で読むと良いと思う 登場人物がとにかく現実のミステリーを談義しまくるので教科書的要素が強いと思います ミステリー好きというものの、しかし歴代の偉大な作家や代表作とかまでは知らないんす(´・ω・‘) ・・・みたいな人にオススメ、とどのつまり私にぴったり(笑) そんなわけでミステリー界を学びたい私は勉強のつもりで改めて読んでみました ※ネタバレ注意 ※物語に対しての辛口注意 個人的評価 : ミステリーとしてなら★★☆☆☆ 入門書としてなら★★★★☆ かなり極端な評価で申し訳ないですが ミステリー部分は正直、あまり面白くなかったです あくまで私の感想なのでご気分を害されぬようお願い致します 「冒頭の一文」の部分は、ちょっと肩すかしくらった気分になりました(笑 そして、毎章入ってくる『ミステリのお勉強タイム』では中々大変です 知らない作家さんの多いと読むの苦労すると思う(体験談 で内容ですが、事件は面白かったです、なぞなぞ的な感じかな なんとなく読んでた言葉が大事な伏線だったりとかして、普通に悔しがってしまったり ただ残念なのが、この章だけじゃないんですが、事件の動機と人間関係が雑な気が・・・ ミステリ談義がメインだと考えて、複雑な人間関係は避けてるとは思うんだけど もう少し面白く出来なかったものかなと思ってしまいます、キャラもやり取りも薄いというか この小説的に言うならホワイダニットをもう少し拘って欲しかったかな 東野圭吾の『名探偵の掟』もこれと似ていて、メタミステリなんですが もっと言葉遊びを楽しむと言うか、ひねくれ感があって面白かったです ただ、ミステリの教科書としては優秀だと思います おかげさまで、結構学べました 読んでると、「名探偵コナン」のキャラクタの元ネタだとか「雨格子の館」の部屋の名前とか そういうのが分かってくるからそういう楽しみ方もできます 背表紙でも謳っている『前代未聞の結末』ですが、面白くはなかったです(キッパリ メタミステリは良いんですが、あからさまに読者側を意識した書き方が凄い苦手で (あなたはそうですよね?的な) さらに、言葉選びもあまり面白くないので、軽く茶番化していた気がします ミステリ界の専門用語や有名作品等を知りたい方にはおすすめです <<以下、個人的メモ>> この本に出てきた作家と代表作・有名作をメモってみました コアなミステリ好きになれるよう、こういったところから次読む本を選んでいきたいところ 既読の本は赤字で表記してます、一割にも満たないw というか想像以上に多かって無駄に時間かかかってしまった オススメ教えてもらえたら嬉しいです 二階堂黎人 『人狼城の恐怖』 ※世界最長のミステリらしい 『悪霊の館』 『地獄の奇術師』 岡本綺堂 『半七捕物帳』 江戸川乱歩 『二銭銅貨』 綾辻行人 『十角館の殺人』 『水車館の殺人』 『霧越邸殺人事件』 中井英夫 『虚無への供養』 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 竹本健治 『函の中の失楽』 『ウロボロスの偽書』 坂口安吾 『不連続殺人事件』 島田荘司 『占星術殺人事件』 『斜め屋敷の犯罪』 泡坂妻夫 『生者と死者』 『しあわせの書』 大藪晴彦 『野獣死すべし』 『蘇る金狼』 『汚れた英雄』 有栖川有栖 『マジックミラー』 『双頭の悪魔』 『46番目の密室』 『月光ゲーム』 谷崎潤一郎 『途上』 横溝正史 『人形佐七捕物帳』 『本陣殺人事件』 高木彬光 『刺青殺人事件』 山田風太郎 『眼中の悪魔』 麻耶雄嵩 『夏と冬の奏鳴曲』 西村京太郎 『四つの終止符』 『殺しの双曲線』 『名探偵が多すぎる』 鮎川哲也 『黒いトランク』 佐野洋 『一本の鉛』 二木悦子 『猫は知っていた』 山口雅也 『13人目の探偵士』 小森健太郎 『ローウェル城の密室』 森村誠一 『高層の死角』 『人間の証明』 笠井潔 『哲学者の密室』 赤川次郎 『三毛猫ホームズの推理』 『幽霊列車』 『死者の学園祭』 『マリオネットの罠』 折原一 『七つの棺』 法月倫太郎 『雪密室』 森博嗣 『すべてがFになる』 清涼院流水 『コズミック』 吉村達也 『逆密室殺人事件』 土屋隆夫 『危険な童話』 中井英夫 『虚無への供養』 平石貴樹 『誰もがポオを愛していた』 内田康夫 『死者の木霊』 『萩原朔太郎の亡霊』 『湯布院殺人事件』 浅見光彦 『後鳥羽伝説殺人事件』 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』 『狂骨の夢』 『鉄鼠の檻』 『絡新婦の理』 『嗤う伊右衛門』 宮部みゆき 『我らが隣人の犯罪』 『かまいたち』 『パーフェクト・ブルー』 『魔術はささやく』 『龍は眠る』 『本所深川ふしぎ草紙』 『火車』 『蒲生邸事件』 『理由』 井上夢人 『ダレカガナカニイル・・・・・・』 エドガー・アラン・ポ- 『モルグ街の殺人事件』 『黒猫』 ジョン・ディクスン・カー 『夜歩く』 『死者は蘇る』 『ユダの窓』 『三つの棺』 『白い僧院の殺人』 コナン・ドイル 『秘色の研究』 『まだらの紐』 クロフツ 『樽』 アガサ・クリスティー 『スタイルズ荘の怪事件』 『そして誰もいなくなった』 『オリエント急行殺人事件』 『ポアロのクリスマス』 『ABC殺人事件』 『鏡は横にひび割れて』 『ナイルに死す』 『象は忘れない』 『アクロイド殺し』 ヴァン・ダイン 『ベンスン殺人事件』 『カナリヤ殺人事件』 エラリイ・クイーン 『Ⅹの悲劇』 『Yの悲劇』 『ニッポン樫鳥の謎』 『シャム双生児の秘密』 ダシール・ハメット 『マルタの鷹』 レイモンド・チャンドラー 『さらば愛しき女よ』 『長いお別れ』 エド・マクベイン 『八七部署シリーズ』 マクリーン 『ナヴァロンの要塞』 パトリシア・ハイスミス 『リプリー』 スー・グラフトン 『アリバイのA』 V・I・ウォーショースキー 『ダウンタウン・シスター』 ロス・マクドナルド 『動く標的』 ジャック・フットレル 『十三号独房の問題』 『思考機械の事件簿』 G・K・チェスタトン 『翼ある剣』 クレイトン・ロースン 『天外消失』 ロバート・アーサー 『五十一番目の密室』 ガストン・ルルー 『黄色い部屋の謎』 『オペラ座の怪人』 エドマンド・クリスピン 『消えた玩具屋』 ディック・フランシス 『本命』 リチャード・スターク 『悪党パーカー』 P・D・ジェイムズ 『女には向かない職業』 トマス・ハリス 『ブラックサンデー』 フレデリック・フォーサイス 『ジャッカルの日』 『悪魔の選択』 マイケル・スレイド 『カットスロート』 パトリシア・コーンウェル 『検屍官』 ジョン・グリシャム 『法律事務所』 [2回]PR